問題のカギ握るオカダホールディングス

一連の騒動は、ユニバーサルエンターテインメントの経営をめぐるものであるものの、オカダホールディングスを無視して語ることはできません。なぜなら、オカダホールディングスはユニバーサルエンターテインメントの株式70%近くを保有する圧倒的な存在であり、経営に関する取り決めの決定権を持っているからです。これは岡田和生氏の立場からすると、オカダホールディングスの実権さえ確保できれば、状況を一気に覆せるということでもあります。オカダホールディングスを舞台にした攻防というのは、この騒動で重要なポイントなのです。息子の知裕氏が、あらかじめ妹の裕実氏と信託契約を結んでオカダホールディングスの実権を確保したのは、こうした展開になることを見越してのことだったのでしょう。