ユニバーサルエンターテインメント(UE社)の関係会社であり、フィリピンにおいて統合型リゾート「Okada Manila」を運営するTiger Resort Leisure & Entertainment(TRLEI)が、現地で岡田和生氏を告発した件では、不可解な事態が確認されています。検察が告訴への判断を公表するより先に、その判断に至った旨を記す公文書が、ある人物のInstagramに投稿されていたのです。
当局が公表するより数日早く公文書を入手した形跡
TRLEIが訴えていたのは、2018年1月のこと。次の2件に関して、不正を追求する内容でした。
- (1)TRLEI社内の決議なしに、岡田和生氏が317万米ドルの給与とコンサルタントフィーを受け取った
- (2)TRLEI社内の決議なしに、岡田和生氏が経営するAruze Philippines ManufacturingからOkada Manilaに700万米ドル相当のLED照明設備を供給すると決めた
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告訴について検察が下した判断は、不起訴処分。この判断が、検察から公表されたのは2018年5月21日で、それに対して問題のinstagramは、2018年5月18日には投稿されていたと見られています。つまり、当局が結果を公表する数日前に、Instagramの投稿者は公文書を入手していたことになるわけです。公文書が掲載されたInstagramの投稿には英語で「悪魔はもうすぐ地獄におちる。岡田和生氏に対する2つの詐欺事件は却下された。正義は勝つ」と添えられており、岡田和生氏に近い人物の仕業であることが強く疑われます。Instagramの当該アカウントは、現在非公開設定になっており、自由に閲覧することはできません。しかし、過去の投稿では岡田和生氏本人の姿も確認されており、かなり親密であることをうかがわせました。
考えてみてください。もし、 あなたが裁判の当事者になっている状況で、その裁判の判決内容が当局から公表されるより先に、相手方に渡っていたとしたら。そこに不正があったと疑わずにいられるでしょうか?