【追記あり】終わりのはじまりか フィリピン当局が岡田和生氏を起訴、逮捕へ

「The darkest hour is always just before the dawn.」―― 夜明け前がいちばん暗い、なんて言葉がありますが、明けない夜はない、ということなのでしょう。闇夜が終わり、空が明るくなるときを迎えたのかもしれません。ついにフィリピン当局が、岡田和生氏の起訴を決めました。
フィリピン

3件の詐欺罪

2018年12月18日の現地報道によると、このたびフィリピンの司法省が下した判断は、次の通り。​

  • (1)2018年5月11日に検察庁が下した決定を破棄し、無効にする
  • (2)岡田和生を3件の詐欺罪に問う​
  • (3)臼井孝裕を当該3件の詐欺に絡んだ共謀罪に問う

PH gov’t to file fraud charges against Japanese gaming tycoon Kazuo Okada
The Philippine government yesterday announced that it will file estafa (swindling) charges against Japanese gaming tycoon Kazuo Okada, who allegedly took millio...

起訴を報じる記事の文面には、「consultancy fees」とありますから、ユニバーサルエンターテインメント(UEC)の関係会社であるTIGER RESORT, LEISURE AND ENTERTAINMENT INC.(TRLEI)が不正を追求していた件と思われます。

『(1)TRLEI社内の決議なしに、岡田和生氏が317万米ドルの給与とコンサルタントフィーを受け取った』
(引用元:公文書を巡る不可解 岡田和生氏周辺が関与?)

香港で岡田和生氏が拘束されたときと違って、今回のフィリピン当局の判断は「起訴」ですから、岡田和生氏にとっては痛烈なダメージになるでしょう。
まずここから考えられるのは、先にフィリピンで明らかになっていた、公文書流出の件についてもやがて罪に問われるであろうこと。そもそも、今回当局が公表した書面にある「検察庁が下した決定」こそ、問題の公文書に書かれていた内容なのですから。

公文書を巡る不可解 岡田和生氏周辺が関与?
ユニバーサルエンターテインメントの関係会社 TIGER RESORT, LEISURE AND ENTERTAINMENT INC.(TRLEI)が、現地のフィリピンで岡田和生氏を告発した件では、不可解な事態が確認されています。

また、岡田和生氏がオーナーを務めるカジノ・ゲーミング関連会社、ARUZE GAMING AMERICA, INC.(AGA)には、甚大な被害をもたらすことが考えられます。岡田和生氏はオーナー、そして今回の書面に名を連ねた臼井孝裕氏はAGAの代表を務める立場です。両者に犯罪行為があったとなれば、ゲーミングライセンスを認可する立場にある各国当局が黙ってはいません。AGAが会社として対応を誤れば、ゲーミングライセンスの認可取り消しにつながりかねず、そうなれば営業を続けることすら難しくなるでしょう。何にせよ、このことは岡田和生氏の活動資金源を断つことにつながると見込まれます。

これははじまりにすぎない可能性

以上のように、岡田和生氏にとっては苦境が想定される一方、ユニバーサルエンターテインメントサイドにとっては軽いジャブにすぎない可能性があります。ユニバーサルエンターテインメントは、岡田和生氏に対して国内外で各種の損害賠償請求訴訟を起こしており、氏の犯罪行為が認められたとなれば、こういった裁判に影響することは十分に考えられるでしょうから。

それに、2018年の夏に岡田和生氏を拘束(逮捕)した香港の捜査当局ICACが、フィリピン当局に続いて氏の起訴に踏み切る可能性だって残されています。

香港の捜査当局が岡田和生氏の身柄を一時拘束
渦中にある岡田和生氏は、一連の不正行為が特別調査委員会によって指摘されてから1年少々経過した2018年7月末ごろ、香港で汚職を取り締まる捜査当局ICACに一時身柄を拘束されています。その理由については諸説あり、いまだ明確にはなっていません。

攻守交代。おそらくは、こんな言葉がふさわしい状況になったのでしょう。目が離せなくなってきたと言えます。岡田和生氏への追求がはじまるのは、まさにこれからです。

※2019/1/6追記
この起訴に関連して、逮捕状も出てきました。逮捕状は、2019年1月4日付けになっています。


​起訴のあとに逮捕、というと違和感を覚えるかもしれません。これは、日本とフィリピンの司法制度の違いです。フィリピンでは、起訴のあとに逮捕、こんな順序になっているのです。​

『検察官は、被疑者が罪を犯したと思われる合理的理由があると判断すれば起訴します。(中略)その後、正式な起訴状を裁判所が受理すると、担当裁判官は直ちに被告人に対する逮捕状を発布し、警察にその執行を命じ、この時点で被告人は身柄を拘束されるのです。』
(引用元:フィリピンにおける犯罪防止と刑事司法制度)

当の岡田和生氏は、起訴されたあとも、さまざまな形で異議を申し立てたことが現地で報じられていました。

Okada files appeal with Justice over .2-m estafa case
Manila Standard | Defining The News

しかし、今回逮捕状が出たということは、岡田和生氏による異議は当局の判断になんら影響を及ぼさなかったということの現れであり、当局の手続きが着々と進んでいることを意味します。まだ、保釈金納付によって拘束をまぬがれる可能性は残るものの、当局による追求が続くのは間違いないと見られます。





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