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【随時更新中】人物、用語説明

順不同、敬称略

岡田和生
Kazuo Okada

株式会社ユニバーサルエンターテインメントの創業者。いわば経営騒動の中心人物。現在は会社から追放された形になっており、グループ事業におけるすべての役職から外れている。2018年11月に発売された週刊ホテルレストラン別冊「IR Vol.3」のインタビュー記事において、「岡田美術館 名誉館長」なる肩書が記されているものの、この役職も実際には無効。出版社の担当者が十分に裏付けをとらなかったものと見られる。

李堅
Li Jian

システム開発会社、SJIの創業者。SJIで明らかになった架空取引などの不正行為を主導していたため、調査が進むなかで、同社におけるすべての役職を退任した。SJIが公表した調査報告書では、李堅氏がなぜ不正に手を染めたか、その動機についてもふれられており、金策の面で自転車操業の状態にあったことをうかがわせた。当時、借入総額は少なくとも30億円ほどになっていた一方、収入は役員報酬のみで、実質債務超過にあった、との指摘もある。しかし、こういった状況にありながら、これほど大きな借入をなぜロールオーバーし続けられていたのか、借入先は氏の返済能力を疑問視しないのか、判然としない感もなくはない。
出身は中国であり、日本中華總商会の第5代会長でもある。

GoldLuck Tech Limited(=ゴールドラックテック)

英国領ヴァージン諸島で設立された法人。オカダホールディングスなどからの送金を、李堅氏が受け取るにあたって受け皿になった。岡田和生氏は「ジャンケットに投資をする」という名目で、李堅氏に貸し付けをしたとの話であるものの、当該法人にそういった実績があったことは確認されていない。2016年4月に解散済み。
※ジャンケットについて知りたい方はこちらをご覧ください。



Okada Holdings Limited(=オカダホールディングス / OHL)

香港に籍を置く法人で、岡田和生氏が自身と家族の資産管理のために立ち上げたもの。保有資産のほとんどはユニバーサルエンターテインメントの株式で、その持ち分は68%ほどになる。同社の支配株主。オカダホールディングスの株主構成は、岡田和生氏が約46%、長男の知裕氏は約43%、長女の裕実氏は約9%、残りの1%以下は妻の幸子氏というバランスになっている。

ユニバーサルエンターテインメント(=UE社)

株式会社ユニバーサルエンターテインメント。以前の社名はアルゼ。日本国内ではパチンコやパチスロ機器の製造・販売を手がける。近年注目されつつあるのは、フィリピンで開業したカジノを含む統合型リゾート「Okada Manila(オカダマニラ)」の運営事業。
株主構成については、オカダホールディングスが圧倒的な支配者として君臨しており、同社は実質的な親会社にあたる。
ユニバーサルエンターテインメントの株式保有割合

Tiger Resort Asia Limited(=タイガーリゾートアジア / TRA)

ユニバーサルエンターテインメントの子会社。香港法人。取り沙汰されている不正行為が実行に移された当時、岡田和生氏はTRAにおける唯一の取締役だった。

Tiger Resort Leisure & Entertainment Inc.(=タイガーリゾートレジャーアンドエンターテインメント / TRLEI)

TRAの子会社。ユニバーサルエンターテインメントにとっては孫会社にあたる。フィリピンの法人であり、現地でオカダマニラを運営している。

OkadaManila(=オカダマニラ)


フィリピンのマニラにおいて、ユニバーサルエンターテインメントが関係会社を通じて運営する統合型リゾート。カジノやホテルのほか、世界最大級の噴水「The fountain」や、屋内ビーチ&ナイトクラブ「Cove Manila」などを備える。



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SJI

現社名はカイカ。システム開発会社。李堅氏が創業した。いまもジャスダック市場に上場する。2013年2月に子会社のSJI香港が、Okada Holdings Limitedから18億円を借り入れていたことが明らかになっている。2014年10月には、当時代表取締役を務めていた李堅氏の主導で繰り返されていた架空取引などが発覚。問題の調査結果として、第三者委員会、社外委員会、社内調査委員会による3つの報告書が公表されている。

ICAC(中国語表記:廉政公署)

香港の行政機関のひとつ。汚職や不正行為を捜査する。現地における正式名称は「廉政公署」。英文の報道では、Independent Commission Against Corruptionの頭文字を並べた「ICAC」の略称が用いられることが多い。独立した機関として相応の権力を有しており、警察の協力を得ることなく、起訴まで持ち込める。ICACの考える汚職、賄賂などについては、こちらを参照

キング・テック

株式会社キング・テック。オカダホールディングスから18億円の融資を受けたSJI香港が、その資金の一部にあたる8億円を又貸しした先のひとつ。しかし、その貸し付けはキング・テックの財務諸表に反映されなかったとの指摘もある。SJIとは何かとつながりがあり、2009年11月には香港の子会社がSJIの新株を引き受け、8億2500万円を出資。また、2010年7月ごろから始まったSJIの架空取引では、当時キング・テックの代表取締役であり、SJIの社外取締役も兼任していた人物が李堅氏の協力要請に応じ、会社として加担していた。このことは第三者委員会の調査報告書で明かされている。なお、当該人物にはリミックスポイントの社外取締役を務めた過去もある。

荒井裕樹
Yuki Arai

弁護士。青色発光ダイオード(青色LED)発明の対価訴訟でその名が知れる。かつてユニバーサルエンターテインメントの代理人を務めていた。2013年7月から、SJI香港の董事(=取締役に相当)を務めたこともある。少し前には氏が執筆に関わった“空売りレポート”が一部で話題になった。

佐戸康高
Yasutaka Sado

オカダホールディングスからSJI香港への貸し付けを巡る取引のなかで登場した人物。2017年10月に相場操縦の罪で逮捕、起訴されたのち、有罪判決を受けた。過去には、リミックスポイントに在籍、のちに取締役も務めたほか、安愚楽牧場の問題において外部コンサルタントとして関わったことなども一部に知られている。

ストリーム

​佐戸康高氏が関わった相場操縦事件において、舞台となった会社。家電通販サイト「ECカレント」を運営する。創業者の劉海涛氏は、2018年12月現在、相場操縦に関わった容疑で指名手配されている。

ARUZE Gaming America Inc.(=アルゼゲーミングアメリカ / AGA)

カジノ向けゲーミング機器の製造・販売を手がける企業。ユニバーサルエンターテインメントの旧社名、アルゼの名を冠するものの、両社にはもはや資本関係はない。2009年に岡田和生氏がアルゼゲーミングアメリカの株式すべてを買い受けている。なお、アルゼゲーミンググループは、ユニバーサルエンターテインメントの特許を侵害した疑いがあり、現在世界各国の法廷で同社と係争中

臼井孝裕
Takahiro Usui

岡田和生氏がユニバーサルエンターテインメントグループから追放されたあとも、氏と行動を共にしたひとり。アルゼゲーミングアメリカで会長およびCEO職に就いていた(※2019年6月末に辞任)。氏がアルゼゲーミングアメリカに入社したのは2005年のことであり、岡田和生氏とは長い付き合いがあったと考えられる。2016年2月から2017年6月までは、TRLEIの取締役にも就いていた。
岡田和生氏が会社に断りなく1600万香港ドルの小切手を振り出した件にも関わっている

Okada Fine Art Limited(中国語表記:岡田藝琳有限公司)


岡田和生氏個人が所有する香港法人。氏が保有中の美術品を管理している。2011年8月25日に設立された。

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