登場人物と訴訟の相関図

【地域別】ユニバーサルエンターテインメント関連訴訟相関図【日本】

ユニバーサルエンターテインメントおよび岡田和生氏に関連して、日本国内で起きた訴訟をまとめました。なお、ここに掲載中の訴訟は、ユニバーサルエンターテインメントにおいて経営騒動が表面化してから提起されたものにしぼっています。2017年5月以前にはじまっていた訴訟については、掲載していません。※最終更新日:2024年2月25日

ユニバーサルエンターテインメントと岡田和生に関連する訴訟の相関図(日本)

※図解は2024年2月25日時点のものです

訴訟(あ) 状況
損害賠償請求訴訟 原告の勝訴で決着
原告 被告
ユニバーサルエンターテインメント 岡田和生
概要など
岡田和生氏が主導したと見られる、各種の不正行為に対する責任追及の一環として提起された訴訟。この訴訟でユニバーサルエンターテイメントは、不正の調査にかかった費用を岡田和生氏に請求した。なお、岡田和生氏の不正によってユニバーサルエンターテインメントグループから流出した資金そのものの賠償については、別途香港の訴訟などを通じて請求している。
 

 

訴訟(い) 状況
名誉毀損訴訟 原告の敗訴で決着
原告 被告
岡田和生 ユニバーサルエンターテインメントほか
概要など
2017年8月30日にユニバーサルエンターテインメントから公表した調査報告書の内容が名誉毀損にあたるものだとして、岡田和生氏から提起された。
 
訴訟は、2022年4月に「名誉毀損はなかった」との結論で決着した
 




訴訟(う) 状況
株主代表訴訟 控訴審判決が下る
原告 被告
個人株主X 岡田和生
概要など
岡田和生氏が主導したと見られる、各種の不正行為に関連して提起された。原告は、過去にもユニバーサルエンターテインメントの株主として株主代表訴訟を起こしている。なお、当初この訴訟ではユニバーサルエンターテインメントの関係者10数名が被告とされていたものの、訴訟が進展するにつれて、最終的に被告は岡田和生氏ひとりにしぼられた。
 

 

訴訟(え) 状況
信託契約確認請求訴訟 原告の勝訴で決着
原告 被告
岡田知裕 岡田裕実
概要など
ユニバーサルエンターテインメントの実質的な親会社にあたる、オカダホールディングスに関連して、岡田知裕氏から妹の裕実氏に提起した訴訟。
 




訴訟(お) 状況
損害賠償請求訴訟 2023年6月に原告が訴えを取り下げ
原告 被告
ユニバーサルエンターテインメント アルゼゲーミングアメリカ
概要など
原告のユニバーサルエンターテインメントは、契約上、支払う必要のある特許実施料がアルゼゲーミングアメリカから一切支払われていないとして、訴訟に踏み切った。
 
最終的に原告がこの訴訟を取り下げたのは、2023年2月にアルゼゲーミングアメリカが倒産したため。
 

アルゼゲーミングアメリカは、連邦破産法11条――いわゆるChapter11に関連した手続きのなかで、知的財産の権利関係をあらかじめクリアにした上で事業売却を進めなければならなくなったことから、ユニバーサルエンターテインメントと和解契約を結ぶことになりました。ユニバーサルエンターテインメントによる訴訟(お)の取り下げは、この和解にもとづく措置です。

岡田和生オーナーの不届きが招いた末路 アルゼゲーミングアメリカ社はすでに「死に体」と化した

アルゼゲーミングアメリカ社は、2023年2月1日に米国で連邦破産法11条――いわゆるChapter11の適用を申請した当初、「このプロセスを通じて、アルゼがさらに強力な企業として生まれ変わると確信して ...

 

訴訟(か) 状況
金銭債務支払請求訴訟 和解で決着
原告 被告
ウェル・インベストメンツ ユニバーサルエンターテインメント
概要など
弁護士報酬に関連して提起された。原告のウェル・インベストメンツで代表を務めるのは、荒井裕樹弁護士。




訴訟(き) 状況
損害賠償請求訴訟 和解で決着
原告 被告
ユニバーサルエンターテインメント 荒井裕樹ほか
概要など
ユニバーサルエンターテインメントはこの訴訟で、荒井裕樹弁護士と、彼が代表を務めていたウェル・インベストメンツ・リミテッドに対して、過剰に支払った着手金(=訴訟に関連してクライアントが弁護士に支払う費用のこと)を返還するよう求めている。ユニバーサルエンターテインメントによると、社内調査の結果、あらかじめ契約で決めていた以上の金額を、荒井弁護士側に支払っていたことがわかったという。

 

訴訟(く) 状況
損害賠償請求訴訟 原告の敗訴で決着
原告 被告
荒井裕樹 ユニバーサルエンターテインメントほか
概要など
ユニバーサルエンターテインメントが、弁護士会に対して荒井裕樹弁護士の懲戒処分を請求したことと関連。荒井裕樹弁護士は、この懲戒請求が名誉毀損にあたるとしてこの訴訟を提起した。
 
訴訟は、最高裁が2021年9月16日付けで荒井弁護士陣営から出ていた上告を棄却したことで決着。
 




訴訟(け) 状況
株主権確認請求訴訟 2023年に出た一審判決は原告の敗訴
原告 被告
岡田和生 岡田知裕
概要など
「オカダホールディングスの株式のほとんどは、自分に帰属する」「オカダホールディングスの株主として名前が出ている岡田知裕は、あくまで名義上のものにすぎない」として、岡田和生氏から息子である知裕氏に提起した訴訟。訴状は、2019年8月になってから裁判所に提出された。
 

 

訴訟(こ) 状況
株主代表訴訟 一審判決が下る
原告 被告
個人株主X 富士本淳
概要など
別件訴訟のなかで岡田和生氏が主張しだした、「富士本淳による4350万ドルの送金」なるものを取り上げた訴訟。上記(う)の株主代表訴訟を提起した個人株主が、こちらの訴訟も提起した。
 




訴訟(さ) 状況
損害賠償請求訴訟 2021年6月に原告が訴えを取り下げ
原告 被告
岡田和生 オカダホールディングスの関係者2名
概要など
2020年になってから、岡田和生氏がはじめた訴訟。このなかで氏は、2017年の5月から自分に代わってオカダホールディングスの取締役に就いた、ふたりの男性に対して、1億円を請求している。請求の根拠として岡田和生氏が挙げたのは、①『複数の人間が協力して、ユニバーサルエンターテインメントグループの「乗っ取り」を企て、その結果、自分は会社から追い出された』という主張と、②『相手方のふたりがこの乗っ取りに加担した』という主張。ただし、氏のこの手の主張は、ほかの訴訟のなかですでに裁判官から、「客観的な事実がない」「採用できない」と烙印を押されている

 

訴訟(し) 状況
名誉毀損訴訟 一審判決が下る
原告 被告
富士本淳、ユニバーサルエンターテインメント 個人株主Xほか2名
概要など
(こ)の株主代表訴訟に関連して、富士本淳氏およびユニバーサルエンターテインメントから提起した訴訟。相手方には、株主代表訴訟をはじめた個人株主のほか、その代理人にあたる弁護士2人の名前も並ぶ。




訴訟(す) 状況
損害賠償請求訴訟 2021年112月に原告が請求を放棄
原告 被告
岡田和生 ユニバーサルエンターテイメントの(元)監査役
概要など
(さ)の訴訟と同時期に、岡田和生氏がはじめたもの。こちらの訴訟では、岡田和生氏がユニバーサルエンターテイメントの監査役(2020年当時)に対して、1億円を請求している。岡田和生氏が請求の根拠にしたのは、①『複数の人間が協力して、ユニバーサルエンターテインメントグループの「乗っ取り」を企て、その結果、自分は会社から追い出された』という主張と、②『この監査役が乗っ取りの中心メンバーになっていた』という主張。訴状を読むに、内容は(さ)の訴訟と大差ない。なお、当該監査役はすでに同職を退任済み。
 

訴訟(せ) 状況
株主権確認請求訴訟 2023年に出た一審は原告の敗訴
原告 被告
岡田和生 富士本淳
概要など
この訴訟は、ユニバーサルエンターテインメントの株式に関連するもの。原告の岡田和生氏は、当初この訴訟で、「富士本淳が持つユニバーサルエンターテインメントの株式のうち、38万7000株はあくまで名義上のもので、実際に株式を所有するのは自分である」旨を主張していたが、あとになって訴えの内容を変更し、「株式を買うための原資として富士本淳に貸し付けた資金の返済と、その利息の支払い」を求めた。




訴訟(そ) 状況
株主権確認請求訴訟 2023年に出た一審、控訴審とも原告の敗訴
原告 被告
岡田和生 徳田一
概要など
(せ)の訴訟と同じく、ユニバーサルエンターテインメントの株式に関連するもの。原告の岡田和生氏は、当初この訴訟で、「ユニバーサルエンターテインメントの取締役を務める徳田一が持つ、同社株式のうち、12万1000株は名義上のものであり、実際に株式を所有するのは自分である」旨を主張していたが、こちらでも途中で訴えの内容を変更した。変更したあとの請求内容は、「徳田一に貸し付けた資金の返済と、付随する利息の支払いを求める」といったもので、やはり大筋は(せ)と変わりない。

 

訴訟(た) 状況
受託者解任申立事件 地裁では申し立てが却下→高裁で係属
申立人 相手方
岡田裕実 岡田知裕
概要など
岡田和生氏の娘・裕実氏が、兄の知裕氏を相手取って申し立てたもの。裕実氏は、(ユニバーサルエンターテインメントの実質的な親会社にあたる)オカダホールディングスに関連して兄妹間で結んだ信託契約の受託者から、兄を解任するよう求めた。
 
なお、この手続きは、裁判所において訴訟事件ではなく、非訟事件として取り扱われている。

 

 

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