岡田和生の現在(いま)と過去

岡田和生グループがオカダマニラを力ずくで奪い取る 実力行使に出た背景には何が?

最高裁判所から出た命令にほころびがあるのは明らかであり、このことは岡田和生氏やその取り巻きたちも自覚しているはずです。そしておそらくは、最高裁判所から出た命令が危ういものと認識しているからこそ、このたび強硬な手段に打って出たと考えられます。もたもたしていたら、いつ命令がくつがえるかわからない、と。推察するに、何か急いで行動を起こさなければいけない事情があったのではないでしょうか。たとえば、ユニバーサルエンターテイメントグループが着々と進めている、「オカダマニラの米国上場プラン」を妨害する、とか。

現に事実として興味深いのは、このたび岡田和生グループの一員としてオカダマニラの占拠を進め、岡田和生体制のもとでオカダマニラ運営会社の社長に就いたとされているAntonio Cojuangco(アントニオ・コアンコ=通称「Tonyboy」)氏が、過去にこんな話をしていることです。




manilastandardから

Tiger Resort, Leisure & Entertainment Inc., the group led by Japanese billionaire Kazuo Okada, considers tapping the equities market to raise funds for the $2-billion Manila Bay Resorts, the third casino complex to rise in Parañaque City.

意訳:日本の岡田和生氏率いるグループのTiger Resort Leisure & Entertainment は、パラニャーケ市に建設されるカジノ施設・マニラベイリゾート(=2015年当時についていたオカダマニラの旧名称)の資金調達のために、株式市場の利用を検討している。

This was revealed by Okada’s local joint venture partner, businessman Antonio “Tonyboy” Cojuangco in a recent interview with journalists. According to Cojuangco, a new company that would both own the land and the gaming facilities could be created and listed with the Philippine Stock Exchange.

意訳:この話は、岡田氏の現地合弁パートナーである実業家アントニオ・"トニーボーイ"・コアンコ氏がインタビューのなかで明らかにしたものである。コアンコ氏によると、土地とゲーム施設を所有する新会社を設立し、フィリピン証券取引所に上場する可能性があるという。

引用元:Okada company plans PSE listing

アントニオ・コアンコ氏といえば、過去に岡田和生氏を筆頭としたフィリピン事業チームが、同国の土地の権利をめぐって法律違反を問われるような事態になっていたとき、手を差し伸べるように出てきた人物です。

Rapplerから

Cojuangco said that he bought the shares that Tiger Resorts had to sell, which is 40% of subsidiary firm Eagle II, which translates indirectly to about 25% of Eagle I Landholding Incorporated.

意訳:コアンコ氏は、Tiger Resorts社が売却しなければならない株式を購入したと語った。それはEagle Ⅱ社の株式40%であり、間接的にEagle I Landholding社の株式およそ25%に相当するものである。

引用元:Kazuo Okada, Tonyboy Cojuangco partner for casino project

彼は、当時フィリピンの事業用地に関する取引で岡田和生氏たちと合意し、その結果、彼が率いるALL SEASONS HOTELS & RESORTS CORPORATIONは、いまもオカダマニラの事業用地の権利を持つ現地法人(=EAGLE Ⅱ HOLDCO社)の株式を所有しています。

ひょっとしたら、足もとで着々と進むオカダマニラの米国上場のスキームでは、過去に「土地とゲーム施設を所有する新会社を設立し、フィリピン証券取引所に上場する」と話していた彼にとって、何か不都合があるのかもしれません。

なお、岡田和生グループとして占拠に加担して、岡田和生体制のもとで副会長に就いたされる、もうひとりの関係者・Dindo Espeleta(ディンド・エスペラータ)氏については、過去に岡田和生氏個人から3億フィリピンペソ(=当時の日本円にして7億円近く)もの資金を受け取っていたことがわかっています。これは、香港の訴訟において、岡田和生氏が会社から横領したと見られる資金の足取りを調べるなかでわかったことです。

こちらはこちらで、岡田和生氏と行動をともにしなければならない、何か特別な理由があるのかもしれません。


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