遊技機メーカーとして知られるユニバーサルエンターテインメント社と、その創業者である岡田和生氏に関わる一連のトピックを追いかけております。 ​

ユニバーサルエンターテインメントの経営騒動に潜む闇

追われた創業者の足跡

一般論から考える「岡田和生メッセージ」の怪

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このところネット上ではおとなしくしていた渦中の御人が、再び活動を始めたようです。このたびリニューアルされた岡田和生氏の公式サイトでは、一連の経営騒動が「ユニバーサルエンターテインメント(UE社)に残った経営陣による“乗っ取り事件”」であるとする根拠を確認できるようになっています。



物証ゼロの「創作物」?

岡田和生氏が公式サイトに掲載しているメッセージは、これまでYoutubeなんかを通じて発信してきた話と違って、具体性のあるものになりました。今日まで語ってこなかった真実があって、それを公にしようというのならけっこうなことです。……ただし、これらの内容が作り話でないのであれば、ですが。

岡田和生 公式サイトから

トゲのある言い回しで書いたのには理由があります。公式サイトのメッセージをひと通り読んで「こんな話があったとは」なんて具合に受け止めた方も、いまいちど冷静に考えてみてください。第一に、何かメッセージの内容を裏付けるような物証が、岡田和生氏から提示されていましたか?

メッセージには違和感のある記述も少なくありません。たとえば、こちらのくだりは典型的です。

岡田和生 公式サイトから

もし仮に、岡田和生氏の主張通り、2012年にユニバーサルエンターテインメントから子会社のアルゼUSAを経由した送金があったとしたなら、この場合、氏は社内の手続きについてどう説明なさるのでしょう? 何しろ日本円にして35億円もの資金を扱うのです。送金を実行するまでには、当然グループ社内の取締役会で決議が必要だったでしょう。それにアルゼUSAを経由した送金だったというのなら、アルゼUSAのなかでそのための決裁(=権限のある者が可否を決めること)も必要になります。こうなるとおかしくなるのは、岡田和生氏が綴ったメッセージとの整合性です。2012年当時、岡田和生氏はユニバーサルエンターテインメントの取締役会長であり、アルゼUSAのトップも務めていたのですから。取締役会長として決議に関わり、アルゼUSAのトップとしても決裁した上で、この送金を「大問題」だと取り上げているのなら、とんだ話題作りであり、まるで炎上商法ではありませんか。




息子は「真実」を現場で見てきた可能性

また、岡田和生氏の子息にあたる岡田知裕氏が、ユニバーサルエンターテインメントの社長・富士本淳氏の企てに乗せられている、との指摘も疑わしいものです。

岡田和生 公式サイトから

このあたりについては、知裕氏がユニバーサルエンターテインメントの取締役に就いていた時期をさかのぼってみるとよいでしょう。一連の経営騒動において問題視されている3件の不正行為を、岡田和生氏が実行していた2013~2015年の間、知裕氏も社内に在籍していたことがわかります。

CHECK


第39期有価証券報告書
第40期有価証券報告書
第41期有価証券報告書

※それぞれの有価証券報告書にある「役員の状況」欄をご覧ください

つまり、知裕氏は父親のふるまいや行いを現場で実際に見てきたはずなのです。

この点を裏付けるように、知裕氏はある訴訟において提出した陳述書のなかで、父・和生氏についてこう論じています。

岡田知裕氏の陳述書から その1

和生は、仕事の面でも、また家族に対しても、非常に気性が荒く、ワンマンかつ頑固で自己中心的な振る舞いをする人です。UEグループにおいては、創業者として絶大な権力を持ち、他人の反対意見を聞き入れることはありませんでした。
自分の意見に反対する幹部従業員に対して怒鳴ったり脅したりすることは珍しくなく、自分の気に入らない従業員を解雇したこともしばしばありました。

岡田知裕氏の陳述書から その2

また、和生は、味方に取り込もうとする相手に対しては、なだめすかし、泣き落とし、情に訴えるなど、どんな手を使ってでも言うことを聞かせようとする人です。私は、そのような和生のやり方を、長年にわたって近くで見ていました。

陳述書の文面は、知裕氏が社内という現場で何を見て、どう感じてきたか、物語るようです。こういった実態があるにも関わらず、知裕氏を指して「企てに乗せられた」と決めつける岡田和生氏の姿は、ずいぶんと滑稽に映ります。

ほころびだらけ

いかがです? 足早にでもこうやって冷静に見ていけば、岡田和生氏の公式サイトにあるメッセージが論理的に無理のあるものだというのは明白なのではないでしょうか。氏のメッセージは、関係者の実名などが挙げられているぶんリアリティある描写になっていますが、言ってしまえばただそれだけ。「もっともらしく見えるだけ」なのです。

なお、ことわっておくと、記事のなかで当サイトから指摘した内容は、あくまで一般論に基づいた「とりあえずの指摘」にすぎません。これとは別に、当サイトは岡田和生氏のメッセージが欺瞞にあふれたものであると判断できるような手がかりも持っています。どこがどうおかしいか、より具体的なところについては今後追ってご覧に入れていくつもりです。




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