岡田和生の現在(いま)と過去

岡田和生氏に悪用されたPR TIMES社の愚

去る2019年11月13日、午後12時1分。プレスリリース配信の大手・PR TIMES社から、こんなタイトルのリリースが配信されました。

岡田和生に悪用されたPR TIMES

このプレスリリースは、「岡田ホールディングス合同会社」なる企業が岡田和生公式サイトをPRする内容になっており、紹介文はこんなくだりからはじまっています。

会長職である私が犯罪者として仕立てあげられ、創業して50年近く経営してきた上場企業のユニバーサルエンターテインメント(以下,「UE」)の経営権を現経営陣の長年に渡る企てと虚偽の報告書により簒奪されました。

……まぁ端的にいえば、岡田和生氏がまたデタラメをふっかけた、というわけです。


この記事のあらすじ

  • 岡田和生氏がPR TIMES社のプレスリリース配信を使って、世間の注目を集めようとした
  • プレスリリースには、ユニバーサルエンターテインメントの関係者を誹謗中傷する文面が並んでいた
  • PR TIMESはこのプレスリリースを配信した「あと」に取り消した
  • PR TIMESはプレスリリース配信前に、その文面を一切チェックしていない
  • PR TIMESの業務体制には欠陥があると言える

中傷まじりのプレスリリース

冒頭のプレスリリースは、岡田和生氏とその関係者たちが、氏の主張を喧伝するために作ったものだと考えられます。

PRTIMES

※PR TIMESが配信したリリースの文面を一部抜粋

これまでも岡田和生氏は、週刊誌に自ら登場するなどして、「私が創業して経営してきたユニバーサルエンターテインメントを乗っ取られた」との主張を展開してきました。今回のプレスリリースも、こうしたキャンペーン活動の一環なのでしょう。話の文脈のなかで、ユニバーサルエンターテインメントの関係者を無差別に誹謗中傷する点も相変わらずです。


岡田和生氏が離婚へ 自ら認める

岡田和生氏は、ユニバーサルエンターテインメントの創業者であると同時に、一代で大きな財を築いた富豪としても知られた存在です。毎年、各国の各媒体が発表する「長者番付リスト」の類には、常連のように名を連ねて ...




2019年11月現在、岡田和生公式サイトには、「私からユニバーサルエンターテインメントを奪うための乗っ取り劇が仕組まれた」との話が綴られています。こういった主張は、別項でもふれたように嘘と偽りで塗り固めたものにすぎませんが、ただそうと気づくにはそれなりの前知識や下調べが必要になるものでもあります。岡田和生氏たちの狙いは、このプレスリリースに誘われて岡田和生公式サイトに訪問した一見さん(いちげんさん)を扇動すること、このあたりにあるのかもしれません。

Twitterを見ても、岡田和生氏の発信するメッセージに食いつく人はいまだ絶えないようですし。


岡田和生のTwitter




もっとも、今回の仕掛けは不発に終わりました。当日の夜になってから、PR TIMESがこのプレスリリースの取り下げを決めて、配信先のウェブサイトなどから削除したためです。

参考資料
PR TIMESのビジネスモデル


PR TIMES社の不手際

今回の件が不発に終わったことは間違いありません。そして、そもそもの発端を作ったのは岡田和生氏とその関係者たちであることも事実です。ただ、ひとつ苦言を呈しておくと、問題のプレスリリースの配信を請け負ったPR TIMESも、非がなかったわけではありません。

次の資料は、PR TIMESがクライアントに向けて示しているガイドラインです。




ここには、たしかに

当社は、この基準に基づきプレスリリース毎に内容を確認し、その掲載の可否を総合的に判断しています

との文言があり、また「配信いただけない内容」として、

・第三者又は当社を差別、誹謗中傷する内容
・第三者又は当社の名誉、プライバシーまたは信用を侵害する内容
・第三者又は当社に経済的または精神的な損害を与える内容

との注意も挙げられています。

つまり、このガイドライン通りにPR TIMESが社内でひとつひとつのプレスリリースの内容を確認していれば、当該リリースはそもそも配信されなかったはずなのです。問題のリリースが誹謗中傷に終始しているのは文面から明らかだったのですから。

このあたりの事情についてPR TIMESに問い合わせたところ、「プレスリリースは事前に審査していない」「プレスリリースの配信前にその内容を確認するのはリソース上、難しい」との返答を聞いていますが、これでは業務がずさんだと言わざるをえません。悪意あるフェイクニュースの拡散などが、たびたび問題視される時代なのです。会社としてプレスリリースの事前チェックにリソースを割いて、抜本的な改善に努めるのが当然なのではないでしょうか。

なお、参考までにふれておくと、岡田和生氏がプレスリリースでも喧伝しようとした「乗っ取り劇」云々という主張については、現在係争中にある各種の訴訟のなかですでに取り上げられています。氏の主張が、耳を傾ける価値のあるものかどうかという点については、そのうち司法の場でもはっきりするでしょう。







【明日役“立たない”豆知識】

岡田ホールディングス合同会社の代表は野島淳一

※プレスリリース発行元の「岡田ホールディングス合同会社」はオカダホールディングスと別物です

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