ユニバーサルエンターテインメントが2020年3月27日に東京・台場で開催した定時株主総会は、昨年と比べてずいぶん静かなものになりました。昨年と大きく違ったところは、COVID-19―いわゆる新型コロナウイルスの感染が懸念される状況にあったこと、それと今回の総会には岡田和生氏が姿を見せなかったこと、この2点です。
この記事のあらすじ
- 株主総会に岡田和生氏は現れなかったが、ユニバーサルエンターテインメントの経営に復帰することをあきらめていない
- 富士本淳社長によれば、岡田和生氏は世間から見えないところで会社に対して業務妨害を続けているそう
「あきらめた」わけではない
昨年の株主総会では、岡田和生氏が会場に姿を見せ、受付でひと悶着を起こすなどしていました。このあたりのことについては過去に記事のなかでふれたので、いまだに記憶している方もいらっしゃるかもしれません。
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ああいったことがあっただけに、「今年の株主総会でも何かあるのではないか」と考えられたわけですが、今回は特段何事もなく終わりました。
ただし、今年の株主総会に岡田和生氏が姿を見せなかったこと、この1点でもって、「岡田和生氏は経営への関与をあきらめたのではないか」と考えるのは早計です。このことは、氏が一審で敗訴した訴訟の控訴手続きを進めていることから見ても明らかでしょう。
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氏の辞書に「あきらめる」という単語があるとは思えません。
水面下で続く攻防
株主総会の当日には、岡田和生氏に関連して、ユニバーサルエンターテインメントの富士本淳社長から次のような話もありました。同社の2019年12月期の業績が当初の見込みと比べて悲惨な結果になった原因のひとつには、岡田和生氏による妨害行為が挙げられるというのです。
岡田和生氏からの妨害行為に関する富士本淳社長の説明
富士本淳社長の説明が示唆するところは、世間で報道されているような話のほかにも、ユニバーサルエンターテインメントと岡田和生氏の間では、水面下でさまざまなせめぎ合いがあるということ。今後、岡田和生氏がどこかしらで身柄を拘束されるようなことにならない限り、こういった状況に変化はないのかもしれません。
【フィリピンでは岡田和生氏に逮捕状が出ているんですけどねぇ……】
逮捕しちゃうぞ<新装版>(1) (アフタヌーンコミックス)
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