私募債をめぐるトラブルは解決した。こんな報告がユニバーサルエンターテインメントからあったことを確認しました。
私募債をめぐるトラブルはもともと、岡田和生氏とその一派がフィリピンのリゾート施設・オカダマニラを不法に接収した事件から生じたものです。ユニバーサルエンターテインメントが事業資金を調達するため私募債を発行したとき、投資家に対して「岡田和生がユニバーサルエンターテインメントグループの経営に関与することはない」と約束していたところ、あとになってオカダマニラで事件が起きたため、トラブルに発展したのでした。
私募債をめぐるトラブルの経緯については、こちらの記事をご覧ください。
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「オカダマニラ事件」の余波 このトラブルも岡田和生氏の狙いだったのか?
岡田和生氏とその一派がフィリピンのリゾート施設・オカダマニラを不法に接収した2022年5月31日の事件は、ユニバーサルエンターテインメントグループにもうひとつまったく別のトラブルをもたらす契機になって ...
この件では最悪のケースだと、ユニバーサルエンターテインメントが私募債を買い戻すか、担保にしていたTiger Resort Asia社の株式などを投資家サイドに差し出さなければならない可能性もあったのですが、ある訴訟においてユニバーサルエンターテインメントが報告したところによれば、最終的には当事者間の話し合いにより解決したとのことです。

ユニバーサルエンターテインメントは私募債の問題が解決したことを別件の訴訟において報告

私募債に関連した訴訟が2023年6月に終了したことは書面で確認できる
参考までにふれておくと、この件ではこれまで香港と米国において、以下のような3つの訴訟が起きる事態になっていました。
①リンク先訴訟(サ) | |
訴訟がはじまった時期 | 場所 |
2022年8月 | 香港高等法院 |
原告 | 被告 |
ユニバーサルエンターテインメント / Tiger Resort Asia | GLAS Trust Company |
※被告の欄に名前があるGLAS Trust Companyは、資金の出し手に代わって担保を保有する金融機関。私募債保有者本人ではない。
②リンク先訴訟(e) | |
訴訟がはじまった時期 | 場所 |
2022年10月 | ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所 |
原告 | 被告 |
GLAS Trust Company | ユニバーサルエンターテインメント |
③リンク先訴訟(f) | |
訴訟がはじまった時期 | 場所 |
2023年1月 | ニューヨーク州裁判所 |
原告 | 被告 |
GLAS Trust Company | ユニバーサルエンターテインメント |
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