遊技機メーカーとして知られるユニバーサルエンターテインメント社と、その創業者である岡田和生氏に関わる一連のトピックを追いかけております。 ​

ユニバーサルエンターテインメントの経営騒動に潜む闇

ここまでを振り返る

ユニバーサルエンターテインメントと岡田和生 「創業者追放」の真実1

2020年5月29日

ある企業の経営者に関連した不祥事や事件が起きたとき、収束するまでにどれだけの時間を要するかというと、せいぜい1年が相場です。たとえば、マスコミから粉飾決算を暴かれた光学機器メーカーの事件では、経営陣がその疑惑にしぶとく反論を続けたものの、結局1年と持ちませんでした。

大手製紙会社の会長が、会社の資金を個人的なギャンブルにつぎ込んで溶かした件にいたっては、もっと短い。こちらは、問題発覚直後に会長自ら辞任という形で幕引きを図りました。

こういったなかで、ユニバーサルエンターテインメントの事件が異彩を放つのは、その長さにあります。問題が公になってから3年近く経過したいまも会社と創業者の対立は続いており、長引いたぶんだけ、これまでさまざまなことが起きてきました。

ここでは、その全体像がざっと把握できるよう、これまでわかっていることをコンパクトにまとめてお伝えします。







[Question]
結局どういう話だったのか

ミリオンゴッドシリーズや、「魔法少女まどかマギカ」などの人気パチスロ機を手がける大手遊戯機メーカー・ユニバーサルエンターテインメント。

ユニバーサルエンターテインメントのパチスロ機

ユニバーサルエンターテインメントのウェブサイトから

この会社で起きた騒動は、創業者がそれまで就いていた社内の役職すべてを解かれ、追放されるという、"解任劇"からはじまった。以降、創業者の岡田和生氏は、ユニバーサルエンターテインメントグループの経営に一切関われずにいる。

 

この投稿をInstagramで見る

 

岡田和生(@kazuo_okada_official)がシェアした投稿 -



なぜ、こういった事態になったのか?



このあたりのことについて、結論から述べると、

すべては会社の経営の健全化を図るためのものだった

と言える。こういったことになるのは、必然だったとも言えるかもしれない。



原因になったのは、岡田和生氏に会社を私物化するような行為があったことだ。




当初やり玉に上がったのは、香港であった一件だった。岡田和生氏は、ユニバーサルエンターテインメントの役員会に相談ひとつしないまま、香港の子会社から1億3500万香港ドル―日本円にして約20億円もの大金を、第三者に送金していた。この大金は、まもなくほぼ全額が岡田ファミリーのプライベートカンパニーに還流したことも確認されている。

まず公になったのは巨額の送金だった

そしてこれを皮切りに、その他の問題行為も続々と明らかになっていく。多くは、岡田和生氏が会社から何らかの形で資金を引き出すというものだった。

創業者による問題行為は複数あった

[Question]
「追放」の根拠はたしかなのか

物事を慎重に見る人ならば、ここでこんな疑問を浮かべるかもしれない。

「これらの指摘は間違いないものなのか。私物化や問題行為があったことは本当なのか」と。

ユニバーサルエンターテインメントに対する世間の反応

Twitterから

創業者による問題行為が公になってまもない2017〜2018年ごろなら、そんな疑問や異論をはさむ余地はたしかにあった。追放された岡田和生氏と、氏を追放した会社サイドでは、主張が大きく食い違ったためだ。

双方の主張から、それぞれの是非を判断することはなかなか難しかった。実際、当時は一部の界隈で、憶測が憶測を呼ぶようになったこともある。

実際、当時はさまざまな憶測が錯綜した

ユニバーサルエンターテインメントに対する世間の憶測

5ちゃんねるから

ヤフーの掲示板の書き込み

Yahoo!ファイナンス掲示板から

ヤフーの掲示板の書き込み

Yahoo!ファイナンス掲示板から

それに、この騒動に関わる登場人物に目を向けると、会社の創業者とその家族、そして会社に残った経営陣など、多彩な面々が並ぶ。ゆえに、このなかで骨肉の後継者争いがあったとか、会社の経営方針に関して対立があったとか、刺激的な筋書きを描きやすい側面もあるだろう。

「家族」で同情を誘う動きもあった


ヤフーの掲示板の書き込み

Yahoo!ファイナンス掲示板から

けれども、すでに状況ははっきりしつつある。

大きなポイントとして挙げられるのは、司法が下した判断だ。




会社サイドは、これまで民事訴訟のなかで数々の物証を示してきた。岡田和生氏による問題行為があったことを、第三者にもわかるよう証明するために。

創業者による問題行為は訴訟のなかで赤裸々に


疑惑は黒か白か――岡田和生氏が抱える訴訟のいま

この投稿はパスワードで保護されているため抜粋文はありません。

こちらの記事では、岡田和生氏による問題行為の数々を、会社がどう立証していったか、詳しくまとめています。

そしてその結果、裁判所は一審判決のなかで、岡田和生氏に法律違反があったと結論づけた。社内で重役としての責務を果たしていなかった、と。

裁判所は創業者に問題があったとの判決を下した

裁判所が出した判決は、いわばお墨付きと言えるだろう。つまり、会社が決定した「創業者の追放」という処断は、司法の目から見ても正当な行為だったのだ。

裁判所

いまの時点でなお、

すべては会社の経営の健全化を図るためのものだった

という評価に異論を唱える人がいるとすれば、それは岡田和生氏本人か、その取り巻きくらいだろう。もはや、議論の余地はほとんど残っていない。

(つづく)

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

社会・経済ランキング
記事の内容に満足いただけたら、クリックをお願いします。

-ここまでを振り返る
-,

Copyright© ユニバーサルエンターテインメントの経営騒動に潜む闇 , 2020 All Rights Reserved.