遊技機メーカーとして知られるユニバーサルエンターテインメント社と、その創業者である岡田和生氏に関わる一連のトピックを追いかけております。 ​

ユニバーサルエンターテインメントの経営騒動に潜む闇

これまでを振り返る

岡田和生氏はどんな問題を起こしていたのか

ユニバーサルエンターテインメントと、その創業者・岡田和生氏。会社の経営に関連してはじまった両者の対立は、2020年になったいまも続き、最終的にどんな決着になるのか、なお見通しが立たない状況にあります。ただし、この騒動は、すべてが不透明なまま、というわけではありません。時間の経過とともに、白黒はっきりしてきたこともあります。

ここでは、会社から追放された岡田和生氏がどんな問題を起こしていたのか、この点についてまとめました。

[Question]
岡田和生氏はどんな行いをして、会社から追放されたのか

大手遊技機メーカー・ユニバーサルエンターテインメントの創業者として知られる岡田和生氏。氏が、なぜ会社から追い出されることになったかといえば、不正を働いていたからにほかなりません。

岡田和生氏によって不正がなされていたと断定できるものは複数あります。

岡田和生氏による不正の一例

  • 「第三者への送金」
  • 「小切手の振り出し」
  • 「担保の強要」
  • 「横領」

それぞれ、「いつ、どこで、どんなふうに進められたか」という点で違いはありますが、根本の問題は同じです。岡田和生氏は、会社のモノや資金を、まるで自分ひとりのものであるかのように扱っていました。言い換えれば、氏は会社を私物化していたというわけです。




たとえば「第三者への送金」は、岡田和生氏が会社に無断で1億3500万香港ドル(=日本円にしておよそ20億円)を第三者に送金していた、というものです。

会社は「第三者への送金」などの3件を2017年に公表

本来、ユニバーサルエンターテインメントグループの規定では、こういった資金のやりとりをする場合、事前にほかの役員などにはかる必要があります。しかし、岡田和生氏はこうした手続きを踏んでいませんでした。

加えてこの件では、資金の行方も問題になりました。驚くことに、ユニバーサルエンターテインメントグループから第三者に渡った資金の大半が、まもなく岡田ファミリーの資産管理会社に流れていたのです。

当の岡田和生氏はこの件について、「自分は送金があったことすら知らなかった」などと釈明していますが、こうした主張は認められていません。

この件を取り上げた日本の民事訴訟では、「小切手の振り出し」「担保の強要」という別件とまとめて、「岡田和生氏に法律違反があった」との結論が下されています

民事訴訟で裁判官は岡田和生氏の法律違反を指摘


損害賠償請求訴訟に判決下る 東京地裁は岡田和生氏に支払命令

岡田和生氏と、ユニバーサルエンターテイメント。両者が日本の法廷で火花を散らしたその第一ラウンドは、会社サイドの勝利という ...

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こちらの記事では、ユニバーサルエンターテインメントが岡田和生氏に提起した損害賠償請求訴訟の一審判決をレポートしました。この訴訟では、「第三者への送金」「小切手の振り出し」「担保の強要」という3件の問題が取り上げられました。

また、もっとシビアな状況になっているのは、「横領」の事例です。こちらの件は、フィリピンにあるユニバーサルエンターテインメントの関係会社からデタラメな名目で岡田和生氏個人に報酬が支払われていたということで、刑事事件となりました。2019年には司法当局から岡田和生氏に対して逮捕状も出ています。

フィリピンの司法当局は岡田和生氏に逮捕状を出している


フィリピン
終わりのはじまりか フィリピン当局が岡田和生氏を起訴、逮捕へ

「The darkest hour is always just before the dawn.」―― 夜明け前がいち ...

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こちらの記事では、フィリピンにおいて岡田和生氏に起訴状と逮捕状が出たことについてふれました。当時は、これで決着か、と思われたのですが……。




さらに、です。岡田和生氏の不正は以上の4件だけ、というわけでもありません。ほかにも、会社側から岡田和生氏に責任を追及しているものなどが多数あるのです。

公文書に関連した疑惑


公文書を巡る不可解 岡田和生氏周辺が関与?

ユニバーサルエンターテインメント(UE社)の関係会社であり、フィリピンにおいて統合型リゾート「Okada Manila」 ...

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こちらの記事では、「ある公文書が一般公開される前に、なぜか岡田和生氏の関係者の手に渡っていた」という話を取り上げています。

特許侵害の疑惑


アルゼゲーミングのマシンがマカオ当局に押収されていたという事実

アルゼゲーミンググループとそのオーナー・岡田和生氏による特許侵害行為に対して、世界各国で追及を進めていく――。こんな指針 ...

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こちらの記事では、特許侵害の疑惑に関連して、マカオの税関がアルゼゲーミング社のゲーミングマシンを押収したことについてレポートしました。ユニバーサルエンターテインメントは、自社の特許権をアルゼゲーミンググループとそのオーナー・岡田和生氏が侵害していたとして、世界各国で追及を進めています。

フィリピンのIRリゾートプロジェクトに関連した疑惑


「680億円」の衝撃――岡田和生氏を襲う過去最大の賠償請求

680億円――。大半の人にとっては気の遠くなるような金額の請求を、岡田和生氏個人が受けることになりました。2017年6月 ...

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こちらの記事では、香港においてユニバーサルエンターテインメントグループが岡田和生氏に巨額の損害賠償を請求するという話を取り上げました。会社サイドの主張によれば、岡田和生氏はフィリピンのIRリゾート「オカダマニラ」のプロジェクトで過剰な支出をしていたとのことです。

つまり、これらと関係する捜査や訴訟の結果いかんで、岡田和生氏の不正と断定できる話は、いま以上にふくらむ可能性があると言えます。

[Question]
岡田和生氏による不正が明らかでも、いまだに事態が決着しないのはなぜか

こうして状況を整理すると、岡田和生氏はすでに四方八方をふさがれて、手の打ちようがない状態にあるように見えます。では、なぜいまだに決着しないのでしょうか?

これは単純に、岡田和生氏がいまだに自身の不正を一切認めていないためです。氏はこれまで、いずれの件についても否認するのみならず、恥じることなくウソを繰り返し、周囲に責任を転嫁し続けてきました。

岡田和生氏は自らの疑惑に反論するが、その大半はウソとわかる話

何が何でも、最後まで争うつもりなのでしょう。

もっとも、岡田和生氏のこうした行動は、目立った成果をあげていません。氏の主張したデタラメは訴訟のなかで裁判官にほとんど相手にされませんでしたし、フィリピンの司法当局から出た逮捕状も何も変わりないままです。岡田和生氏が逮捕状の取り下げを求めて申し立てに動いたこともありましたが、なしのつぶてという結果になっています。

岡田和生氏は法律違反を指摘された訴訟で控訴したものの、再び敗訴

岡田和生氏が求めた逮捕状の取り下げはあえなく棄却された

果たして岡田和生氏は、いつまで追及をかわし続けられるでしょうか?

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