いよいよフィリピンでは、岡田和生“被告人”であることに議論の余地がない状況となってきました。かねて当局から岡田和生氏に発布していた逮捕状が、このたび裁判所によって追認されたためです。
逮捕状の取り下げ要求は棄却
このたび裁判所が下した判断については、現地フィリピンのメディアが次のように報じています。
フィリピンの報道から
In an order dated May 6, Judge Rolando G. How of the Paranaque regional trial court Branch 257 denied the motion filed by Okada and Usui seeking to quash the arrest warrant on charges of embezzlement of $3.1 million in funds of posh Okada Manila Resort Hotel.
意訳:地方裁判所支部のローランド・G・ハウ裁判官は、5月6日付けの命令で、岡田、臼井両氏の申し立てを却下した。両氏は、逮捕状の取り下げを求めていた。この逮捕状は、オカダマニラリゾートホテルから310万米ドルにのぼる資金を横領したとするもの。
2019年1月に逮捕状が出たことで、岡田和生氏にとって問題になったのは「このままだと復職は果たせない」という現実でした。なぜなら、罪に問われる立場にあると考えられる状況が続く限り、経営に携わるような役職には就けないと見込まれるためです。例えば日本の会社法でも、取締役の欠格事由のひとつとして法律違反が挙げられています。
こうした事情を踏まえれば、記事にある逮捕状の取り下げ要求は、岡田和生氏にとって重要な一手だったはずです。そしてそれだけに、申し立てが却下された事実もまた小さな話ではないでしょう。
岡田和生氏の代理人は、申し立てが却下されたあとまもなく今後の方針を発表して、引き続き法廷の場で争っていくと宣言しています。
フィリピンの報道から
“Mr Okada and Mr Usui will vigorously defend themselves against these baseless accusations and shall continue to avail themselves of legal remedies by first filing a motion for reconsideration, and if it is denied, a petition for certiorari with the Court of Appeals of the Philippines,” said a statement issued in the Philippines on Saturday on behalf of the men.
意訳:「岡田氏と臼井氏は、これら根拠のない告発に対してはっきりと自らを弁護する意思を持っており、継続して法的救済を利用していく。まずは再審の申し立てを提出し、それが不受理の場合は、フィリピンの控訴裁判所に上告を申し立てる」
しかし、この先で逮捕状の根拠を覆せるだけの論なり証拠なりがあるのなら、現在まで出し惜しみしておく理由はあるでしょうか?
もはや岡田和生氏は、八方ふさがりのように見えます。
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