渦中のユニバーサルエンターテインメント

【情報メモ】2024年開催ユニバーサルエンターテインメント株主総会要旨

2024年ユニバーサルエンターテインメント定時株主総会

2024年3月28日に開催されたユニバーサルエンターテインメントの株主総会は、次のような内容でした。

国内外の事業などに関する説明

2023年12月期は、どの事業分野もおおむね好ましい成果があったようです。岡田和生氏を相手取って責任追及を続けている件では、新たに韓国で損害賠償をつかみ取った旨の報告がありました。

国内遊技機事業

  • 遊技機市場では、スマート遊技機の普及が本格的に進んでいる
  • 稼働が好調なのはスマートパチスロ
  • こうした状況を受けて、遊技機メーカー各社はスマートパチスロを積極的に販売した
  • パチンコではスマートパチンコの導入がじょじょに進んでいる
  • 当社は2023年にパチスロ、パチンコそれぞれに6機種を投入
  • その結果、2023年12月期の総販売台数はおよそ18万台になった
  • 2024年12月期は、パチンコホールから高評価を得ている「スマスロ バジリスク~甲賀忍法帖~絆2 天膳 BLACK EDITION」の増産販売と、「ワードオブライツⅡ」「SLOT忍者じゃじゃ丸くん」などの投入を開始している




フィリピンのリゾート施設・オカダマニラ

  • ホスピタリティ業界は、フィリピンの経済成長に沿って堅調に推移した
  • 2023年における1日あたりの平均ホテル宿泊費は、前年対比で15%上昇
  • これは高額支出をする観光客の流入によるものと考えられる
  • こうした背景にあるのは、外国人および地元観光客の増加、空港インフラの強化、レジャー消費の高まり
  • 外国人観光客は500万人を記録している
  • オカダマニラでは2023年に

    を新たに提供したほか、メドレーブッフェの改装を実施するなどして、顧客体験の向上に努めた

  • クリスマスの来場者は4万1000人
  • 休暇中の旅行先としての人気ぶりを証明した
  • 2023年にオカダマニラが授かった栄誉は、フォーブス・トラベルガイドの5つ星評価や、ワールド・トラベル・アワードの「アジアを代表するカジノリゾート」など
  • フォーブスの5つ星については、これで4年連続の獲得になる
  • 2023年は画期的な年となった
  • オカダマニラは今後も継続的な成功が期待できる




岡田和生氏との紛争

民事訴訟

  • 日本国内と韓国において、当社から岡田和生氏に提起した訴訟は決着済み
  • 両国では、当社から請求していた損害賠償を認める判決が出て、すでに確定している
  • 香港で提起した訴訟については、現在も係属中

日本での民事訴訟は、2021年に決着しました。

最高裁判所が結論 損害賠償請求訴訟は岡田和生氏の敗訴に終わる

ユニバーサルエンターテインメントグループで繰り返されてきた不正の責任は誰にあるのか? こんな問題をめぐって2017年から長らく続いてきた訴訟に、ようやく終止符が打たれました。 日本の司法は「不正の責任 ...

韓国の民事訴訟については、下記の記事で取り上げたものを指すと考えられます。


【情報メモ】韓国の訴訟に進展 一審判決が下る

韓国において、ユニバーサルエンターテインメントグループから岡田和生氏に対して提起していた訴訟で、一審判決が下っていたことを確認しました。 訴訟の概要 訴訟提起の日付 管轄の裁判所 2019年7月31日 ...

いまだ係属しているという、香港の民事訴訟については、こちらのページからいくつかの記事をご覧いただけます。

岡田和生が盗み取った1億3500万香港ドルの行方 - ユニバーサルエンターテインメントの経営騒動に潜む闇
岡田和生が盗み取った1億3500万香港ドルの行方

遊技機メーカーとして知られるユニバーサルエンターテインメント社と、その創業者である岡田和生氏に関わる一連のトピックを追いかけております。 ​

続きを見る

刑事責任の追及

  • 香港、韓国、フィリピンで捜査当局に対して刑事告訴ないし刑事告発をしている
  • 当社グループは今後も捜査当局に必要な協力をするとともに、引き続き岡田和生氏に毅然とした対応をとっていく

オカダマニラをめぐる問題

  • フィリピンの最高裁判所は、2023年11月13日の決議で、岡田和生氏からTiger Resort Leisure and Entertainment社(=オカダマニラの運営会社)に出ていた訴えを棄却するとともに、裁判所からTiger Resort Leisure and Entertainmentに出していた、「岡田和生氏が会社の取締役、株主、会長から解任される前の原状を回復せよ」との命令(=いわゆるSQAO)も解除した
  • 岡田和生氏から指示を受けたグループが2022年5月31日にオカダマニラに侵入し、施設を占拠した件については、フィリピンの裁判所において刑事事件として審議中




岡田美術館

株主総会出席者から出た質問への回答

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