遊技機メーカーとして知られるユニバーサルエンターテインメント社と、その創業者である岡田和生氏に関わる一連のトピックを追いかけております。 ​

ユニバーサルエンターテインメントの経営騒動に潜む闇

司法/捜査当局の動き

岡田和生氏が控訴審でも敗れる 日本での刑事罰に現実味

東京地裁において、「被告・岡田和生に法律違反があった」との結論が出たのは、2020年2月のこと。あれから東京高裁でも同じ訴訟の審理が続けられてきましたが、結局、岡田和生氏の主張が裁判官を動かすことはなかったようです。2020年9月16日に、東京高裁から控訴審の判断が出てきました。

この記事のあらすじ

  • ユニバーサルエンターテインメントが岡田和生氏に対して損害賠償を求めていた民事訴訟の続報
  • この訴訟の一審では、会社サイドが勝利していた
  • 一審で敗訴した岡田和生氏は東京高裁に控訴していたが、棄却されて終わった
  • この流れでいくと、岡田和生氏が刑事責任を問われるのも時間の問題

「岡田和生に法律違反があった」という結論は覆らず

このたび東京高裁が結論を公にしたのは、ユニバーサルエンターテインメントから岡田和生氏に対して損害賠償を請求していた訴訟に関して。

損害賠償請求訴訟の概要
※情報は原審に基づく
訴訟提起の日付 管轄の裁判所
2017年11月27日 東京地裁→東京高裁
原告 被告
ユニバーサルエンターテインメント 岡田和生
訴訟の内容
原告・ユニバーサルエンターテインメントは、社内調査で発覚した不正行為3件の原因が、いずれも岡田和生氏にあるとして、損害(※不正の調査にかかった費用)を賠償するよう求めている。この訴訟を提起した当時に、会社が公表したリリースはこちら

この訴訟では、一審において岡田和生氏に賠償金を支払うよう命じる判決が出ていましたし、判決文には「被告(=岡田和生氏のこと)は善管注意義務ないし忠実義務に違反した」旨の指摘もありましたから、氏にしてみれば控訴審でなんとか挽回したいところだったでしょう。なにしろ、法律違反を犯したとなれば、刑事責任も生じることになるのは必至ですから。

しかし、氏の思いは実ることなく終わりました。東京高裁は、岡田和生氏の控訴を棄却し、一審で出ていた判決を維持しました

岡田和生氏はもうあとがない

岡田和生氏のこれまでの行動をふまえれば、氏はまず間違いなくさらに上告して、この件を最高裁に持ち込むと考えられます。ただ、そうしたところで何か結論が変わるでしょうか? ここは大いに疑問です。別の訴訟の説明でふれたように、日本の裁判制度は「実質二審制」と表現されるほど、最高裁でドンデン返しが起きにくいと言われています。こういった現実のなかで、一審に続いて控訴審でも同じ結論になった訴訟が、最後の最後でひっくり返る可能性は、果たしてどれほどあるでしょう?




岡田和生氏といえば、フィリピンの当局から出た逮捕状などから逃げるようにして、2019年以降、拠点を日本に移していたわけですが、いよいよ逃げ場がなくなってくるのではないでしょうか。これまでの経緯・経過からいって、この訴訟で最終的にユニバーサルエンターテインメントが勝った場合、同社が岡田和生氏に対する刑事責任の追及を見送るとは思えません。氏の置かれた状況は、まさに崖っぷちと言えましょう。


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