この記事は、ユニバーサルエンターテインメントおよび岡田和生氏に関連して、米国とマカオ、そして韓国で起きた訴訟をまとめたものです。これら3カ国で起きた訴訟は数が限られるため、ひとつの記事にまとめました。なお、ここに掲載した情報は、各国の報道や、裁判所のウェブサイトで公開されているデータなどをもとにしています。
訴訟(a) | 状況 |
損害賠償請求訴訟 | 係争中 |
原告 | 被告 |
ユニバーサルエンターテインメント | アルゼゲーミングアメリカ、 岡田和生 |
概要など | |
ユニバーサルエンターテインメントからアルゼゲーミングアメリカに対して、2018年3月30日付けで提起した訴訟。アルゼゲーミングアメリカが、米国でユニバーサルエンターテインメントの特許を違法に使用していたという。また、この訴訟に関連する話としては、2019年9月にユニバーサルエンターテインメントから二次訴訟を提起したような記録もある。 |
訴訟(b) | 状況 |
特許侵害に関連して反訴 | 係争中 |
原告 | 被告 |
アルゼゲーミングアメリカ、 岡田和生 |
ユニバーサルエンターテインメント、 富士本淳ほか |
概要など | |
訴訟(a)に関連して、アルゼゲーミングアメリカサイドからユニバーサルエンターテインメントおよびその社長・富士本淳氏などに対して反訴したようであるものの、その内容などについては不明。ただ、これまで岡田和生氏がとってきた行動を考えれば、想像はつく。おそらく反訴の主張は、ほかでも再三主張している「不当に会社が乗っ取られた」という文脈なのではないか。氏は、フィリピンでも同様の主張で訴訟を提起していた。 |
訴訟(c) | 状況 |
弁護士の報酬に関して提訴 | 原告が取り下げ |
原告 | 被告 |
岡田和生 | 米国の法律事務所および弁護士 |
概要など | |
岡田和生氏と、米国の弁護士の間で起きたトラブル。氏はこの弁護士を、米国のウィン・リゾーツ社とユニバーサルエンターテインメントが2018年初頭まで争っていた訴訟のなかで、個人的に雇っていた。トラブルの内容は、弁護士の報酬をめぐるもの。弁護士サイドが5000万米ドルを請求したのに対して、岡田和生氏は数百万米ドルに過ぎないと反論したという。なお、この訴訟は、最終的に2018年10月ごろ、岡田和生氏が自ら取り下げる形で決着している。岡田和生氏といえば、何が何でも勝つことに執着する性格。であるのに、自ら請求を棄却したというのは不可解と言える。何か裏があるのかもしれない。 |
訴訟(d) | 状況 |
不払いの報酬を求めて提訴 | 係争中 |
原告 | 被告 |
米国の法律事務所および弁護士 | 岡田和生 |
概要など | |
訴訟(c)のあと、法律事務所サイドから岡田和生に対して提起した訴訟。弁護士報酬については、これに先立って両者の仲裁に入ったイリノイ州が法律事務所サイドの言いぶんを認めていたものの、岡田和生氏は支払いを拒否していたもよう。 |
訴訟(e) | 状況 |
損害賠償請求訴訟 | 係争中? |
原告 | 被告 |
ユニバーサルエンターテインメント | アルゼゲーミングマカオ、 岡田和生 |
概要など | |
ユニバーサルエンターテインメントが、2018年5月14日に公表したリリースのなかで言及していたものを、便宜的にここに反映。このリリースでは、アルゼゲーミンググループに特許侵害があったとして、マカオでも追及する旨を表明していた。2020年3月時点では続報がないため、現況はわかっていない。ただ、マカオでは知的財産の侵害があった場合、税関に苦情を提出しなければならないようなので、おそらく水面下でこうした手続きは進められていると考えられる。 ※マカオにおける特許侵害の考え方は、「4. Using CUSTOMS to block counterfeits」を参照 |
訴訟(α) | 状況 |
損害賠償請求訴訟 | 係争中 |
原告 | 被告 |
ユニバーサルエンターテインメントコリア | 岡田和生 |
概要など | |
2014年にあった、借り入れの問題に関連して提起された訴訟。問題の経緯などについては、こちらの記事を。 |
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地域別ユニバーサルエンターテインメント関連訴訟相関図【香港】
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