遊技機メーカーとして知られるユニバーサルエンターテインメント社と、その創業者である岡田和生氏に関わる一連のトピックを追いかけております。 ​

ユニバーサルエンターテインメントの経営騒動に潜む闇

追われた創業者の足跡

ウソ偽りのオンパレード “演出屋”岡田和生の手口

投稿日:2019年11月5日 更新日:

まるで「ウソ量産機」

ウソを使ってはならない、みたいなことが言いたいわけではありません。誰しも生きていれば、大なり小なりウソはついてしまうものです。ウソのなかには、人のためを思ってつくウソや、自分を守るためとっさについてしまうようなものだってあるでしょうし、話したことが結果としてウソになってしまうようなこともあります。ほんの小さなウソひとつ口にしてこなかった人なんて、見つけるほうが難しいでしょう。

岡田和生氏の何が問題かといえば、それは氏のウソが悪意に満ちている点にあります。氏のウソは攻撃的であり、人をおとしめ、ときには苦しめるものなのです。こんなやり方を容認する社会が当たり前になったりしたら、それは果たして好ましいことでしょうか?

 

その他「岡田和生 公式サイト」にあるウソの一覧
※わかりやすい話、ウソだと断定できるものに限定しています
岡田和生氏の主張
「会社から李堅氏に貸付をしていたことは特別調査委員会の報告書で知った」(※参考)
動かぬ事実A
報告書の公表前に、岡田和生氏はロイターの取材に対して問題の貸付がどんなものであったか言及している(=つまり知っていた)。このときは、「ジャンケット業務を拡大するための融資であり、返済期日は11月になっているから問題ない」と説明していた
動かぬ事実B
特別調査委員会がまだ調査を進めていた時期に、岡田和生氏は部下と会い、問題の貸付について話し合っている。このなかでは李堅氏から聞いた話したとして、「11月が返済日だと聞いているよ」「返ってこなかったら、それは単なる事故じゃないか」などと述べていた。

 

岡田和生氏の主張
「香港のICACに逮捕されたが、『嫌疑なし』と判断され、即日で却下された」(※参考)
動かぬ事実
岡田和生氏が香港の汚職捜査機関・ICACに拘束されたのは2018年7月30日。翌31日に釈放されたと現地で報道されている即日釈放されたわけではない。また、当局の捜査は継続中との話もある

 

岡田和生氏の主張
「刑事と民事の訴訟があるのだから、特別調査委員会の設置は必要なかった」(※参考)
動かぬ事実
時系列がめちゃくちゃ。特別調査委員会が調査にあたって、「責任は岡田和生氏にある」と結論づけた報告書は、2017年8月30日に公表されている。他方、ユニバーサルエンターテインメントが岡田和生氏に対して損害賠償請求訴訟を起こしたのはこのあとの11月27日。よって、特別調査委員会の設置が不要だったと言えるわけがない

 




繰り返されてきたウソ

もう少しだけ追記しておくと、岡田和生氏がこうやってウソをつくのは何もいまにはじまったことではない、ということもあります。氏はこれまでも幾度となくウソを繰り返してきました。一連の経営騒動がはじまった2017年5月以降の事例をざっと書き出すだけでも、これだけあります。

長男と長女が交わした信託契約について

週刊新潮 2017年12月14日号から

彼女は信託の意味を分かっておらず、兄から「サインしてくれ」と言われて信用してしまった。300ページもある契約書を前に10分間でサインさせられてしまったのです。

引用元:パチンコ大手「ユニバーサル」元会長、家族に裏切られた解任劇を語る

岡田和生氏の主張
「娘は300ページもある契約書を10分でサインさせられた」

「こんなやり方では信託そのものが無効」

動かぬ事実
「書面は300ページもある」という指摘がでっち上げ。ここで言及された株式管理処分信託契約書は5、6枚ほどで構成されたもので、その他の関係書面を含めたところで10枚にも満たない

岡田和生氏が言及した信託契約の話についてはこちらを


かつて取締役会で自身に新株を発行するよう求めた話

2018年10月4日付けのインタビューから

And then in the extraordinary directors’ meeting on 23 May,I brought up issuing new shares. The Okada Manila project was progressing, it needed additional funding.
I wanted to purchase those additional shares.

意訳:5月23日の臨時取締役会では、私は新株の発行(ストックオプション)を求めました。 オカダマニラのプロジェクトが進行中で、追加の資金が必要でした。私はそれらの追加株を購入したかった。

引用元:Kazuo Okada Speaks Out

岡田和生氏の主張
 「オカダマニラのプロジェクトが進行中で、追加の資金が必要だった」
動かぬ事実
2017年5月23日の臨時取締役会でオカダマニラは一切話題になっていない。氏はオカダホールディングスの実権を長男ににぎられたことを説明するなかで、「極めて乱暴だが、乱暴でないとこの問題は解決しない。私が筆頭株主になる」と切り出したのが事実。このあと、ユニバーサルエンターテインメントの発行済み株式総数の10%ぶんの新株を無条件で自分に与えるよう要求している

参考資料

雑誌に登場したときの肩書

雑誌に登場したときのプロフィール欄から
※原文ママ

岡田美術館名誉館長。アルゼ(株)(現・(株)ユニバーサルエンターテインメント)創業者。1942年東京都生まれ。専門学校卒業。69年、アルゼの前身となるゲームマシンの製造・販売・リース会社を設立。80年からはパチスロ分野に進出し、世界ではじめてコンピュータ作動式スロットマシンを開発、次々にヒット作を生み出し、パチスロ機製造販売の最大手となる。

引用元:週刊ホテルレストラン別冊「IR Vol.3」

岡田和生氏の主張
動かぬ事実
雑誌の発売日は2018年11月29日。この数ヶ月前に取材があって、その場で岡田和生氏は上の名刺を差し出したそう。しかし、このとき氏はすでにユニバーサルエンターテインメントグループの役職すべてを解かれていたのだから、この行為は肩書の詐称にあたる。

当局による捜査について

週刊ポスト 2019年3月22日号から

「逮捕といっても勾留されるわけでもない。パスポートは一時押さえられたが、2月22日、その捜査機関から無罪潔白の判断を受けました。真っ白です。ところが、今も変わらずネットでは“岡田、逮捕”の情報が流れている。意図的な情報操作と勘繰らざるを得ません」

引用元:カジノ王・岡田和生氏 「妻と息子に会社を追放されるまで」

岡田和生氏の主張
「すでに無罪潔白」
「ネットに出回る『岡田、逮捕』は情報操作ではないか」
動かぬ事実
香港の汚職捜査機関・ICACがいまなお岡田和生氏を捜査対象として見ているのか、そこは結局はっきりしていない。ただ一方で、フィリピンでは2019年1月から岡田和生氏に逮捕状が出ているので、本来「無罪潔白」だなんて言えるわけがない

富士本淳社長が主導したという送金について

岡田和生氏が地裁に提出した令和元年6月21日付けの陳述書から
※原文ママ(中略部分をのぞく)

私は、4000万ドルのフィリピン高官への贈収賄の疑惑という記事をロイターに取材も受けないまま報道されました。

<<中略>>

私は、私に取材をすることもなく、このような疑惑報道がされたことからロイターの担当記者オッキーフに面会しました。

<<中略>>

記者のオッキーフは私の質問に対し回答に窮し、ごまかしの姿勢を取り続けました。私がさらにオッキーフに強く迫ったところ、彼はとんでもないものを持ち出してきました。私に、4350万ドルの不正送金の事実があるであろう、インボイスがある、見たことがあるだろうと話を変えてきました。

<<中略>>

私は、一体会社(UE)で何が起きているのか怖くなり、インボイスを受け取り、記者に対し調査をすると話して別れました。

週刊新潮2019年8月15・22日夏季特大号から

「あらためて身の潔白を主張し、贈収賄の交渉があったというのなら英語の喋れない私の通訳は誰だったのか明らかにしてほしいと迫りました。記者は口籠るばかりでしたが、途中でとんでもないものを持ち出してきた。4000万ドルとは別の、4350万ドルの不正送金を示すインボイス(送金票)があるというのです」

引用元:落ちたカリスマ「岡田会長」のユーチューバー作戦

岡田和生氏の主張
「富士本淳が主導した4350万ドルの送金は不正」
「ロイターのオキーフ記者から、フィリピンの疑惑を追及されるなかで聞いた」
「インボイス(送金票)とともに指摘された」
動かぬ事実
岡田和生氏に関するフィリピンの疑惑を、ロイターの記者が追っていたのは事実。そして、世界中のカジノを取材する記者のひとりに、オキーフ氏が存在することも事実。ただし、オキーフ記者の所属組織はロイターではなくウォール・ストリート・ジャーナルであるため、岡田和生氏の話は冒頭から整合性がおかしくなる

そうそう、あとはこんなこともありました。




岡田和生氏のふるまいというのはまさに、息を吐くように何とやら、です。きっと今後も氏の公式サイトは更新を続けていくのでしょうが、出てくるのは名ばかりの「真実」になるのでしょう。

こういったアプローチも、もっと昔なら通用していたかもしれません。でも、時代は変わりました。誰かの言葉や行動を検証するためのコストは、昔よりずっと下がっています。いまや、岡田和生氏がやっていることというのは、交通事故を起こしておきながら、監視カメラやドライブレコーダーの有無も知らずに「あっちがぶつけてきたんだよ」と強弁しているのとそう変わりないでしょう。

……当のご本人は、どうにも周りが見えていないようですが。

2018年8月付けのインタビューから

Without me, one year from now the company [Universal Entertainment] will be completely finished. It cannot survive without me and my vision,” he noted.

意訳:私がいなければ、ユニバーサルエンターテインメントはあと一年で完全に終わるだろう。私と、私のビジョンなしでは生きられない会社なのだ。

引用元:Universal Ent cannot survive without my vision: Okada



岡田和生さま

あなたのいう「1年」が経って、いまユニバーサルエンターテインメントはどうなりましたか?

オカダ・マニラの成長、元会長への勝利でユニバーサルエンターテインメントに前向きな見通し:ユニオン・ゲーミング


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